#263 廃棄物量推計における勘違い

産業連関表を用いた地域マテリアルフロー分析を再開するにあたり、分析に使用していたPythonのコードを見直してみました。

すると、大いなる勘違いをしていることに気づきました。

産出量と生産量とを勘違い

産業連関表を用いて産業別の廃棄物量を推計するには、以下に示す式を用いる必要があります。

$$
廃棄物量 = Σ(他産業から当該産業への投入量)- Σ(当該産業から他産業への産出量) - 燃料投入量
$$

ただし、石油製品、石炭製品から石油基礎化学製品への投入以外については、製品の材料としては使用されず、燃料として消費されると仮定します。

ところが、以前に作成したPythonのコードにおいて、上式の右辺第2項を、産出量ではなく生産量にして廃棄物量の推計を行っていることに気づきました。

Oops!
やらかしてました…

というわけで、今週は、Pythonのコードで作成した廃棄物量の推計式における右辺第2項を産出量に修正するところからやり直しですね^^;

やらかした理由(「言い訳」とも言う)

どうして産出量ではなく、生産量となってしまっていたのか?

本研究で参考にしている橘ら(2012)に、神奈川県の生産活動におけるマテリアルフローの図が出てきます。

図263−1 神奈川県の生産活動における2000 年のマテリアルフロー(単位:t/ 人 / 年)(橘ら(2012)より一部を引用)

上記の図において、

$$
廃棄物等の量 = 総投入量 - 総生産量
$$
という形になっており、それに引きずられてしまったからだと思われます。

以上、言い訳でした…

引用文献

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