#203 平成17年産業連関表における林業の重量単価初期値推計

今回の投稿は、平成17年産業連関表における林業の重量単価初期値推計についてです。

0211 育林

02110111 山行き苗木

(以下の記述は、2023年10月4日に加筆・修正した部分になります。)


国有林分は、第58次 平成18年国有林野事業統計書(平成17年度)を使用し、民有林分は、森林・林業統計要覧を使用することで、生産本数を得ることができました。

具体的には、以下の細品目については、各品目ごとの生産数量が記載されていました。

  • 0211011101 すぎ
  • 0211011102 ひのき
  • 0211011103 あか・くろまつ
  • 0211011104 からまつ

また、以下の細品目については、国有林野事業統計書、森林・林業統計要覧ともに「その他」としてひとまとめにしてありました。

  • 0211011105 とどまつ
  • 0211011106 えぞ・あかえぞまつ
  • 0211011107 他の針葉樹
  • 0211011108 広葉樹

次に、苗木の平均重量を60g/本として、重量換算しました。

造林

平成17年(2005年)産業連関表(-総合解説編-)の「第10章 部門別の推計方法」に記載されている、造林の生産額の推計方法を参考にしました。

1.森林資源の現況(平成19年3月31日現在)の「森林資源現況総括表」より、平成19年4月1日の

  • 国有林針葉樹
  • 国有林広葉樹
  • 民有林針葉樹
  • 民有林広葉樹

の森林蓄積量(千立米)を得ます。

  1. 第59次 平成19年国有林野事業統計書(平成18年度)の「林種別,針広別成長量」より、平成16〜19年の各年の4月1日の国有林針葉樹と国有林広葉樹の森林成長量を取得します。

  2. 上記2.の各年の国有林の森林成長量より、各年度の成長率を算出します。

  3. 上記3.で算出した各年の国有林の森林成長率は、民有林の成長率と等しいと仮定し、各年の民有林針葉樹と民有林広葉樹の森林成長量を算出します。

  4. 気乾比重を針葉樹では0.4、広葉樹では0.65として、上記4.までで推計した

  • 国有林針葉樹
  • 国有林広葉樹
  • 民有林針葉樹
  • 民有林広葉樹

の材積量を重量に換算します。

0212 素材

最初に、各細品目の生産数量[立方米]を以下の資料から取得します。

02120111 素材(国産)

平成17年木材需給報告書に記載の樹種別素材生産量[立方米]を取得します。

次に、日本木材総合情報センターの情報より、樹種別の気乾比重を以下のように設定しました。

  • すぎ:0.38
  • ひのき:0.41
  • あかまつ・くろまつ:0.52
  • からまつ:0.5
  • えぞまつ・とどまつ:0.435
  • その他の針葉樹 :0.475
  • 広葉樹:0.65

02120112 その他の素材関連生産物

0212011201 林地残材

針葉樹・広葉樹別に、平成17年木材需給報告書の林地残材から生産した木材チップ量を取得します。

0212011202 しいたけ用ほだ木の原木

平成17年特用林産物基礎資料に記載の材積量および樹種別構成比を取得します。
そして、以下の気乾比重をもちいて、生産量[t]に換算します。

  • ナラ(ミズナラ): 0.68
  • クヌギ : 0.86

(上記までの部分は、2023年10月4日に加筆・修正しました)

0213 特用林産物

02130111 採取果実

平成17年特用林産物基礎資料に記載の生産量を直接利用しました。

02130112 きのこ類
以下の細品目については、平成17年特用林産物基礎資料に記載の生産量を直接利用しました。

0213011201 まつたけ
0213011202 しいたけ(生)
0213011203 しいたけ(乾)
0213011204 なめこ
0213011205 えのきたけ
0213011206 ひらたけ

0213011299 その他のきのこ類

平成17年特用林産物基礎調査に記載がある、以下の種類のきのこの生産量を積み上げました。

  • ぶなしめじ
  • まいたけ
  • エリンギ
  • きくらげ

02130113 その他の食用特用林産物

平成17年特用林産物基礎資料に記載の生産量を直接利用しました。

02130114 非食用特用林産物

以下の細品目については、平成17年特用林産物基礎資料に記載の生産量を直接利用しました。

0213011401 生うるし
0213011402 木ろう
0213011405 木炭

この時点で、より大きい分類である02130114 非食用特用林産物の平均重量単価を算出しておきます。

そして、以下の細品目については、生産額を上記で算出した平均重量単価を乗じることで、生産量を推計しました。

0213011403 竹材
0213011404 薪

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