#261 2005年山梨県における内部流動量の推計
今回の投稿では、物流センサスを用いて2005年山梨県における品類別年間内部流動量の推計を行います。
物流センサスにおける用語の意味と関係
本研究で参考にしている島崎(2008)は、物流センサスの用語の意味を説明するとともに、図を用いて用語の関係を整理しています。
発量:県内から県外へ出荷された貨物重量
着量:県外から県内へ入荷された貨物重量
内部流動量:県内で出入荷された貨物重量
総発量:発量と内部流動量の合計
総着量:着量と内部流動量の合計
発産業:貨物の送付先が属する4種の産業
着産業:貨物の受取先が属する10種の産業
品類:すべての貨物を8種に分類したもの
品目:品類をさらに79種に細分類したもの
内部流動量の推計
品類別の内部流動量の推計を行いました。推計方法は、島崎(2008)に従いました。
具体的には、品目別にまとまられている「都道府県年間流動量調査」のデータから、品類別の内部流動量を求めました。
推計結果は、以下のようになります。
表261−1 山梨県における品類別内部流動量(単位:t)
内部流動量 | 2005年 | 2000年 | 増減 |
---|---|---|---|
合計 | 10,852,592 | 17,864,553 | -7,011,961 |
農水産品 | 138,595 | 71,995 | 66,600 |
林産品 | 786,890 | 55,610 | 731,280 |
鉱産品 | 3,092,671 | 11,884,230 | -8,791,559 |
金属機械工業品 | 161,004 | 2,073,573 | -1,912,569 |
化学工業品 | 5,428,898 | 3,323,493 | 2,105,405 |
軽工業品 | 205,696 | 196,802 | 8,894 |
雑工業品 | 1,036,999 | 46,987 | 990,012 |
特殊品 | 1,839 | 211,862 | -210,023 |
内部流動量は、2000年の17,865ktに対し、2005年が7,012ktの減少であり、鉱産品、金属機械工業品、化学工業品が大きく変動しています。