#260 2005年山梨県品類別発量を推計

投稿#259では、物流センサスを用いて、2005年の1年間に山梨県外から山梨県内に入荷された貨物の品類別重量を推計しました。今回の投稿は、2005年の1年間に山梨県内から県外へ出荷された貨物の品類別重量の推計についてです。

物流センサスにおける用語の意味と関係

本研究で参考にしている島崎(2008)は、物流センサスの用語の意味を説明するとともに、図を用いて用語の関係を整理しています。

発量:県内から県外へ出荷された貨物重量
着量:県外から県内へ入荷された貨物重量
内部流動量:県内で出入荷された貨物重量
総発量:発量と内部流動量の合計
総着量:着量と内部流動量の合計
発産業:貨物の送付先が属する4種の産業
着産業:貨物の受取先が属する10種の産業
品類:すべての貨物を8種に分類したもの
品目:品類をさらに79種に細分類したもの

図260-1 物流センサスの用語の関係(島崎(2008)より引用)

2005年山梨県品類別出荷量

今回の投稿では、県内から県外への出荷を意味する発量を、品類別に推計してみました。推計方法は、島崎(2008)に従いました。具体的には、品目別にまとまられている「都道府県年間流動量調査」のデータから、品類別の発量を求めました。

推計結果は、以下のようになります。

表260−1 山梨県における品類別発量(単位:t)

品類名 2005年 2000年 増減
合計 6,667,207 3,473,736 3,193,471
農水産品 65,513 70,917 -5,404
林産品 91,318 12,528 78,790
鉱産品 1,851,298 783,671 1,067,627
金属機械工業品 1,207,242 718,764 488,478
化学工業品 1,437,264 354,076 1,083,188
軽工業品 1,667,929 982,260 685,669
雑工業品 346,639 493,800 -147,161
特殊品 3 57,720 -57,717

発量は、2000年の3,474ktに対し、2005年は6,667ktとなり、約2倍に増加しています。鉱産品、金属機械工業品、化学工業、軽工業品の増加によるところが大きいことがわかります。

引用文献

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