#259 2005年山梨県品類別着量を推計

今回の投稿は、2005年の1年間に、山梨県外から山梨県内に入荷された貨物の品類別重量の推計についてです。
(註:2024年9月25日に表295−1を修正し、差し替えております)

更新できなかった経緯

先週は、在野研究ブログの更新ができずじまいでした。「更新するからには何か図表といった形で、見た目にも成果が分かるものを載せたい」という思い、いや、思い込みが強すぎて、「図表ができなければ更新する意味がない」という判断に結びついてしまいました。

ようやく思い込みから脱するともに、成果とは言えないまでも、何かしらのアウトプットが得られたので、それを発表したいと思います。

物流センサスにおける用語の意味と関係

本研究で参考にしている島崎(2008)は、物流センサスの用語の意味を説明するとともに、図を用いて用語の関係を整理しています。

発量:県内から県外へ出荷された貨物重量
着量:県外から県内へ入荷された貨物重量
内部流動量:県内で出入荷された貨物重量
総発量:発量と内部流動量の合計
総着量:着量と内部流動量の合計
発産業:貨物の送付先が属する4種の産業
着産業:貨物の受取先が属する10種の産業
品類:すべての貨物を8種に分類したもの
品目:品類をさらに79種に細分類したもの

図259-1 物流センサスの用語の関係(島崎(2008)より引用)

2005年山梨県品類別着量を推計してみた

今回推計した山梨県における2005年品類別着量および島崎(2008)が推計した2000年品類別着量を比較したものを表1に示します。

(以下、2024年9月25日追記)

尚、表259−1は、2024年9月25日に訂正し、差し替えております。

表259-1 山梨県における品類別着量(単位:t)

着量 2005年 2000年 増減
合計 7,084,502 7,691,704 -607,202
農水産品 750,108 923,999 -173,891
林産品 132,892 20,152 112,740
鉱産品 246,805 251,667 -4,862
金属機械工業品 1,796,613 3,331,689 -1,535,076
化学工業品 2,152,023 1,394,227 757,796
軽工業品 1,207,616 1,371,464 -163,848
雑工業品 321,868 287,356 34,512
特殊品 476,577 111,150 365,427

着量の合計は2000年の7692ktに対し、2005年は7085ktとなり、607ktの減少となりました。着量の減少要因は、金属機械工業品によるところが大きいことがわかりました。

次回以降の投稿では、2005年山梨県における発量について推計を試みようと思います。

引用文献

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