#258 2005年山梨県マテリアルフロー推計からリスタート

投稿#257において、産業連関表からしばらく離れ、他の統計資料を用いて地域マテリアルフロー分析を行うことについて言及しました。

どこからリスタートする?

その第一歩として、天野ら(2001)の追試を行うと書いたのですが、島崎(2008)に変更します。島崎(2008)は、天野ら(2001)の手法を参照して、山梨県のマテリアルフローを推計しています。

島崎(2008)および天野ら(2001)は、物流センサスを主な統計資料として用いています。そこで、島崎(2008)が行った2000年における山梨県のマテリアルフローを追試として取り組もうと思い立ちました。

図258−1 2000年における山梨県のマテリアルフロー(島崎(2008)より引用)

ところが、残念なことに、全国貨物純流動調査(物流センサス)集計表ダウンロードのページには、2000年物流センサスの調査結果の集計表が掲載されていないため、ダウンロードができせん。

そこで、追試は諦めることにして、2005年における山梨県のマテリアルフローを、島崎(2008)の手法で推計することからリスタートすることにしました。

統計資料をいじくる愉しさ

物流センサスについては、これまで初期重量単価を推計する際に引用したことはありましたが、物流センサス内の集計表をじっくりと眺めるのは今回が初めてになります。ここしばらく、品目別国内生産額表にばかり目を向けていたからでしょうか、新鮮な感じがします。

また、新鮮さに加えて、「統計資料をいじくる愉しさ」を感じることもできています。まだ、配分比率を算出すると行った簡単な四則演算しかしていませんが、それだけでも「充分、愉しいな」と感じています。

どうやら私が在野研究を行う原動力は、「知りたい」という好奇心よりも、「統計資料をいじくる」愉しさのようです。

でも、それもありというか、それで充分な気がします。

引用文献

参考文献

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