#192 2000年(平成12年)神奈川県物量表を作成
投稿#191において、2000年(平成12年)兵庫県の地域マテリアルフロー分析に着手することに言及しました。
ですが、その前に以下の先行研究の追試を行うことにします。
本研究では、上記の先行研究の手法を利用します。したがって、手法に慣れる意味も込めて追試を行います。具体的には、神奈川県における2000年の産業連関表を用いて,産業間で取引されている全物質を分析対象とした地域マテリアルフロー分析を行います。
橘ら(2012)の以下の図を再現できればいいかなと目論んでいます。
2000年神奈川県産業連関表を入手
神奈川県統計センター「過去の産業連関表」ホームページより、平成12(2000)年神奈川県産業連関表をダウンロードします。ダウンロードしたエクセルブックの中で使用するワークシートは、「生産者価格評価表(190部門)」です。
2000年神奈川県産業連関表ファイルをcsvファイルにして保存
先ほどダウンロードした平成12(2000)年神奈川県産業連関表を加工します。まず、取引金額が3桁区切りで表示されているので、セルの書籍設定において3桁区切りのチェックを外します。
次に、産業分類コードが入力されているセルにおいて、セルの書式設定が文字列になっているかを確認し、なっていない場合には文字列に変更します。
最後に、産業分類コード「9099」以降の行と産業分類コードが「(参考)」の列)を削除したら、csvファイル形式で保存します。
2000年における各品目の重量単価表を作成
次に、橘ら(2012)の「付録 1 各品目の重量単価(t/ 百万円)」より、2000年における各品目の重量単価を抜粋した表を作成します。作成した表はcsvファイル形式で保存します。
重量単価を用いて産業連関表のキャッシュフローをマテリアルフローに変換
MFは,産業連関表の取引金額に重量単価を乗じて,取引額を取引物量に変換した値を用いて推計した。
橘ら(2012)より引用
上記の引用文における「MF」は、Material Flow、つまり物量(取引物量)のフローになります。
産業連関表の取引金額に重量単価を乗じて、取引額を取引物量に変換しました。物量(取引物量)を記載した表を「物量表」と呼ぶことにします。
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