#148 2014年(平成26年)大阪府産業連関表における農業の生産額を推計

今回の投稿から、2014年(平成26年)大阪府産業連関表(延長表)における生産額の推計に取り掛かっていきます。

府内生産額の推計に利用する統計調査、資料

推計にあたっては基本分類で行い、極力平成23年大阪府産業連関表(基本表)の推計方法に準じた

平成25年大阪府産業連関表(延長表)報告書」より

そこで、平成25年大阪府産業連関表(延長表)報告書を見てみると、生産額の推計に利用した主な統計調査、資料について、平成25年のそれよりも詳細に書かれていました。

Fig.148.1 平成23年大阪府内生産額推計に利用した主な統計調査、資料

府内生産額の推計方法

推計方法は、生産数量×単価、資料の売上金額等を直接使用、指標(従業者数等)の対全国比×平成25年延長産業連関表(経済産業省)生産額などによった。また、必要に応じて指標(従業者数等)の伸び率で平成23年大阪府産業連関表(基本表)生産額を延長した。

「平成25年大阪府産業連関表(延長表)報告書」より

2014年(平成26年)大阪府産業連関表推計においても、2013年(平成25年)の推計時と同様に、統合小分類もしくは基本分類単位での推計方法について、詳細を記述していきます。

では、実際に部門ごとに県内生産額を推計していきます。

0111 穀類

0111-01 米

平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「米」の産出額を直接使用しました。

0111-02 麦類

麦類については、産出額が掲載されているデータを見つけることができませんでした。
そこで、作付面積及び収穫量についてのデータを探し出すことにしました。

0111 -021 小麦(国産)については、「平成26年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)」での作付面積及び収穫量が「x」と秘匿処理がされていました。

また、「0111 -023 大麦(国産)」については、「平成26年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物)」での作付面積及び収穫量が「―」(事実のないもの)となっていました。

したがって、「0111-02 麦類」の府内生産額は、0と推計せざると得ませんでした。

0112 いも・豆類

0112-01 いも類

「平成26年生産農業所得統計」の表4-2「農産物産出額の順位と構成比」において、「0112-01 いも類」に含まれる「0112-011 かんしょ」「0112-012 ばれいしょ」の産出額を合算した値を利用しました。

0112-02 豆類

「0112-02 豆類」の中で、大阪府における生産数量に関するデータを得られたのは「0112-021 大豆(国産) 」のみでした。

今回は、指標の対全国比×平成26年延長産業連関表(経済産業省)生産額により、「0112-021 大豆(国産) 」の府内生産額を推計しました。

指標は、「平成26年産作物統計(普通作物・飼料作物・工芸農作物) 」の表3「豆類・そば」における「大豆」の「収穫量」になります。

0113 野菜

「平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「野菜」の産出額を直接使用しました。

0114 果実

「平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「野菜」の産出額を直接使用しました。

0115 その他の食用作物

「0115 その他の食用作物」には、「平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「雑穀」及び「工芸農作物」が含まれます。

大阪府においては、「雑穀」は「x」と秘匿処理がされていました。また、「工芸農作物」は0でした。

したがって、「0115 その他の食用作物」の府内生産額は0と推計せざるを得ませんでした。

0116 非食用作物

「平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における「花き」に「その他作物」を加えた値を直接使用しました。

0121 畜産
「平成26年生産農業所得統計」の表2「全国農業地域別農業産出額及び生産農業所得」の「(2) 都道府県別農業産出額及び生産農業所得」における以下の品目の産出額を合計した値を直接使用しました。

  • 生乳
  • 乳用牛
  • 肉用牛
  • 鶏卵
  • ブロイラー
  • その他畜産物

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